1、乳歯の裏から歯が生えてきた
5・6歳頃、初めて乳歯が永久歯に生え替わります。それが下の前歯ですが、成長の証です。乳歯がうまく抜け落ちないで、永久歯が裏から生えてきてしまうことがよくあります。乳歯がぐらぐらしていれば、もう少し様子をみましょう。そうでなければ、相談してください。乳歯がなくなれば、永久歯は少しずついい位置に戻ってきます。 |
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2、生えてきた歯が曲がっているT
上の前歯は生えてくるとき、八の字に曲がっていたりすることがあります。奥歯が生えてくると自然に治ってくることが多いので、様子をみましょう。
このことを、みにくいアヒルの子が成長して美しい白鳥になることから、アグリーダッキングステージ(みにくいアヒルの子期)とも呼ばれています。
最近、この自然に治るメカニズムが働かない子供たちが増えていると言われています。しっかり噛むことが少なくなったことも理由のひとつかもしれません。 |
3、生えてきた歯が曲がっているU
生えてきた永久歯が、こんなふうに曲がっていることもあります。
見た目だけでなく、噛み合う下の前歯の歯肉が下がっています(歯が長く見えます)。このように、歯肉や歯に噛み合わせの影響が出ているときは、治療を考えた方がいい場合もあります。 |
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4、下の前歯がガタガタしている
よくある心配ごとです。小さな乳歯のあとに大きな永久歯が生えてくるのですから、並ぶ場所が足りずに、ガタガタになるのです。
あごの骨が成長するにつれて、多くはきれいに並んできます。ガタガタが著しく、この時期から対応が必要な場合や、あごが成長してもガタガタが残って、将来治療を考えなければならないこともあります。 |